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2007 難民映画祭
2007年 第二回難民映画祭の「イラクのカケラを集めて」を観てきました。
上映場所のドイツ文化センターでは、オープニングナイトとして関係者のスピーチもありました。その中で、日本人が難民問題を自分の身近な問題として認識していない理由の一つは、日本がたった1,1000人程度の難民を受け入れているにすぎない事(全世界での難民の数は約3,300万人)と言う事実が上げられていました。
難民の受け入れには、様々な解決しなければいけない事も多いと思います。が、日本に住んでいる自分が安穏とした生活をしている間にも、住んでいた土地を捨てざるを得ず、新しい国・文化・言語に適応して生きて行かざるを得ない人たちが同時代に生きている事を忘れてはいけないと思います。

イギリスに留学していた時、クラスメイトの一人はシオラレオネのからの留学生でした。恥ずかしい事に、私はシオラレオネという国がアフリカにある事すら知りませんでした。授業の発表のため、彼女やほかのクラスメイトとウェディングドレスについて話している時、自然と話題は結婚や彼氏の話になりました。その時彼女が話したのは、彼女の夫が、彼女の目の前で射殺されたという事実でした。彼女の夫は敵対する部族に似た顔立ちをしていたため、殺されたそうです。彼女が心の中でどう感じていたかは分かりませんが、「次の相手に出会えるかもしれない。すべては神の御心にゆだねていれば良いのよ」と、朗らかに笑いながら言う彼女に、陳腐な言い方ですが衝撃を受けました。彼女からその話を聞いてから、TVや映画の画面の向こうにしかなかった、内紛・難民・虐殺、等がぐっと自分の方に迫ってきた感じがします。

是非この機会に様々な環境で誇りを持ち生きている人々の事を知って下さい。
すべての作品は入場無料。会場は、ドイツ文化センター、東京日仏学院、スウェーデン大使館、イタリア文化会館です。

第二回難民映画祭
http://www.refugeefilm.org/
by open_hearts | 2007-07-19 00:18 | 映画
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